My Treasure(私の宝物)

コロラドへフィジカルチャレンジツアーに行ってきました。強行スケジュールで、帰国後、体は時差ボケも含め、少々へばっています。でも、次へのステップが、明確に見えたような暖かな気持ちで満たされています。
ボルダーで初めて見たボードウォークは、何度訪れても、私に勇気と希望を与えてくれます。それはまるで・・・・故郷に戻ったようで、哀愁すら感じさせてくれます。
夜半から降り始めた雨の中、夕食作りとアメリカのボランティアの方:トファー(仕事以外に、車いすで国立公園などの環境整備ボランティアをされています)、ヴィージェイ(アウトドア好きのマッスル君も、車いすで野山を駆け巡っています)、アダム(デザイナーで、このツアーのドライバーをボランティアしてくれました)、マイケル(チームフェニックスのリーダーで、もう15年以上の仲間)との会話が始まりました。
流暢には話せません、もちろん彼らの話す言葉もすべて理解できるほどの英語力も備えていませんが、耳を立てて一生懸命に話を聞き、そして私の気持ちも伝えます。今までのいきさつ、これからの夢、それは星の数ほど限りない会話。。。そんな時間が、深夜まで続きました。
ツアー初日から心も満腹状態でした。このメンバーは来年、日本に全員やってきます。フィジカルチャレンジツアーは、日本<--->アメリカで交互に開催されます。

それから・・・・・色々訪れました。そして、障害者のアウトドア・エデュケーションプログラムも経験させていただきました。この模様は、また詳しく説明するチャンスがあると思いますので、その時まで残しておきましょう。
後半はエドウィンという仲間も加わり、ガニソン、クレステッドビュートと移動、そして8時間以上のドライブを経て、やっとデンバーに戻りました。ボランティアも参加者もくたくたでしたね。
「日本に障害者がアウトドアスポーツを楽しむエデュケーションセンターを作る、これが今の目標です!」私がこう言うと、
「それはもうすでに15年も前から、君がやっていることだと思うけど…。」と、マイケルが言いました。
「物じゃない、スタイルだと思う。」、同じようにトファーも言いました。トファーの英語は私にはとても聞き取りにくく、理解しにくく、私が何度も聞きなおしていると、アダムが
「施設を作ることではなく、意識を伝えることだよ。」と、分かり易くおしえてくれました。
「学校を創る」ことに力を注ぐより、その「学校」が必要な世の中になるように・・・・・そう願うように、少し方向修正をすることができました。
今、行っているボードウォーク普及活動も同様に考えると、「ここにあるボードウォークに来てください」と待っているのではなく、また「ボードウォークを作ってください!」と訴えることよりも、生活の中の身近な場所に、ボードウォークという、とてもシンプルな思想を展開し、より身近に簡易的にでもそれを広めていくこと、それが多くの人に役立つことであり、将来、自然の中に車いすの方を誘う(いざなう)インデペンデンスボードウォークの普及に繋がっていくことなのでしょう。突然、「森の中の、車いすで自然散策が楽しめる木道」と言われても・・・・・そこに自ら行きたくなるように、多くの方に重宝されることが、まずは先決ではないでしょうか。
成田到着後、車で8時間…午前4時に滋賀のオフィースに到着してからも、朝日が昇っても、私と長谷部とでこの話題で興奮し、いつまでも話し続けていました。例えば…
「来年、彼らが訪日するとき、皆が行きたがっていた彦根城に行こう。石段を調べて、簡単な持ち運びができるステップを持っていこう!」
「少しの努力でバリアフリーになるルートマップを作り、将来はその持ち運びできるステップを彦根城に寄付しよう!」
「私たちの事務所のある街だって、そんな場所はいっぱいあるから、休みの日に調べに行こう!」
「そして琵琶湖畔も、簡単バリアフリー化ルートマップを作成して、現在の観光マップに付け加えてもらおう!」
「インデペンデンスボードウォークの活動を、より身近な所から、より多くの方に…」
「今よりも数メートル先に行けるように…」
「バリアフリーを、いつでも、どこでも、持ち運ぼう・・・・」
「バリアフリーは心に宿す思いやり」という言葉を、もう一度見直そう…

ありがとう、ほんの短い時間に多くを伝えてくれた、彼らのオーガニックなハートに感謝します。
ここからしばらく、少し遠回りをして、未来に進みたいと思います。この階段は登れないんだから、横にある、少し遠回りだけど、車いすが通れるループを通りたいと思います。少しの感謝も見落とさないように、早足で駆け抜けることがないように。。。
今回は、そんな逸る思いを宥めてくれるようなツアーでした。
デンバー空港で、アダムが最後に、こんな言葉をかけてくれました。
「appreciate」
なんて美しい響きなのでしょう。
この言葉を、私の宝物にしたいと思います。

